「夢は必ず叶う」「努力は必ず報われる」の本当の意味

「夢は必ず叶う」「努力は必ず報われる」の本当の意味

「夢は必ず叶う」「努力は必ず報われる」とよく言われますが、果たして本当でしょうか?本音を言えばそう信じたいし、生きる前提としてそう思わないと未来がないし、やってられません。

しかし、現実は違います。夢を実現できる人間はごくわずかです。極端な例になりますが「ボクシングのミドル級で主要4団体の統一世界チャンピオンになる!」という夢を叶えることができるのは世界に一人だけです。努力や信念以外にも才能や環境(経済的な優位性)など、夢を叶えるためには必要なことがたくさんあります。

さらに、本人の努力とは全く関係ないことで夢を諦めざるを得ない人はたくさんいます。親の借金、病気、事故、裏切り、怪我。もう夢どころではなくなります。生きていかなければなりません。家族がいればなおさらです。そうして人はいつしか夢を忘れ、現実を嘆き、人をうらやみながら生きていきます。

残念ながら「夢は必ず叶う」「努力は必ず報われる」は真実ではなさそうです。しかし、安心してください。人生の「仕掛け」や人間の脳の「仕組み」を理解すれば、この真実に絶望することはありません。

いや、むしろ希望しかありません。

夢の実現と同じ輝きを放つ『覚悟』

先ほどのボクシングを例に考えていきます。

ボクシング世界チャンピオンを目指したAさんは夢を叶えられずにボクシングを引退した、とします。

もう充分やりきった。応援してくれるみんなのためにがんばった。夢のしっぽすら掴めなかったけど後悔はない。いや、ないと言ったら嘘になるかもしれない。だけど、次のステージに進む時だ。

そう決意したAさんは、知り合いの紹介で運よくサラリーマンとして働くことができました。それから数年後、結婚して子供ができて一家の大黒柱に。家族のために懸命にまじめに働きました。普通に生活していたAさんですが、偶然テレビでみたボクシングの試合で抑えていたボクシングへの情熱が沸き上がってくるのを感じます。しかし、もう選手は無理です。Aさんは考えます。選手としてではなく、ボクシングを盛り上げる活動をしてみよう、大好きなボクシングに関わる仕事をしたい。こうしてAさんの「人生の第2ラウンド」のゴングが鳴ったのです。

日々の生活をがんばりながら、夢に向かって挑戦し続ける。当初の夢とは、だいぶ形は変わったけれど、人生経験を経て、新たな夢が見つかる。これこそ人生の仕掛けであり、Aさんだけの物語。

誤解を恐れずに言えば、このAさんだけの物語は「ボクシングのミドル級で世界チャンピオンになる」ことと同じくらい価値があります。

ここで重要なのは「本人の納得感」と「周囲の理解」です。選手として100パーセント出し切ったからこそ、次のステージに進む『覚悟』ができる。これ、90パーセントじゃ足りないんです。本人も周囲も100%出し切ったからこそ、手に入れることができます。

人は自分のためではなく、誰かのために生きようと思った時、人生のページを自分でめくります。人生のページは主人公が惰性で生きていても、身も心もボロボロで生きる希望を失っていても残酷なくらい勝手に進みます。人生の仕掛けを利用しないと人生は好転しません。

他の誰でもない、自分の人生です。どうせ進んでしまうページなら、自分で進ませたいと思いませんか?

心の「傷」が「光」に変わった瞬間、人は人生のページを自力でめくることができるのです。

「人生一度きり」から「人生何度でもの時代」へ

人生100年時代。これからは「一度きりの人生」から「何度でもの人生」です。

人生の「仕掛け」や人間の「脳の仕組み」を考えると、「夢を持つ」「夢に向かって進む」ことは、夢が実現するしないに関わらず、人生を豊かにするためには必要不可欠な要素です。

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